図書館から借りてきてあったので、読み。

■五編
学問のすすめ」はもと民間の読本または小学の
教授本に供えたるものなれば、初編より二編三編までも勉めて
俗語を用い文章を読みやすくするを趣意となしたりしが、四編に
至り少しく文の体を改めてあるいはむずかしき文字を
もちいたるところもあり。またこの五編も明治七年一月一日、
社中会同の時に述べたる詞を文章に記したるものなれば、...

そうですか...とおもったり。


■六編


国法の貴きを論ず


...人民ただ政府の貴きを恐れてその法の貴きを知らざる者あり。
今ここに私裁のよろしからざる所以とを記すこと左のごとし。
 譬えばわが家に強盗の入り来たりて、家内のものを威し金を...

...そうですか、とおもったり。


■七編


国民の職分を論ず


...およそ国民たる者は一人の身にして二ヶ条の勤めあり。その一つの勤めは
政府の下に立つ一人の民たるところにてこれを論ず、すなわち客のつもりなり。
その二の勤めは国中の人民申し合わせて、一国と名づくる会社を結び、
社の法をたててこれを施し行うことなり、すなわち主人のつもりなり。...

...そうですか、とおもったり。


■八編

...アメリカのエイランド(Francis Wayland)なる人の著わしたる
『モラル・サイヤンス』という書に、人の身心の自由を論じたることあり。
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